こんにちは!歯科衛生士のCHIKAです。
ホワイトニングについての相談で、
「ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違いは?」
と言った質問をいただきます。
などなど、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いがはっきりとはわからない人、
または、詳細を知りたいけれど誰に聞けばいいのかわからないという人もいるようです。
そこで今回は、そんな疑問に答えるべく、現役歯科衛生士でホワイトニングコーディネーターのCHIKAが、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いについてを詳しく解説していきますね。
ホワイトニングをする前に済ませておきたいことは、『歯のホワイトニングをする前に、済ませておきたいこと』という記事にまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、
歯科医院で、歯科医師の管理のもと、歯科医師か歯科衛生士による施術を受けるホワイトニングです。
オフィスホワイトニング施術前の口腔内写真
オフィスホワイトニング1日目、
まずはホワイトニングをおこなう前のあなたの歯の状態を、写真撮影(※)して記録します。
(※この写真撮影は、口腔内写真と呼びます。)
ホワイトニングを進めるうえで、歯が実際に白くなっているかどうかを見極めるために記録する口腔内写真は、とても大切なデータになります。
また、口腔内写真を撮るときには、”シェード”と呼ばれる色合いの例を参考に、あなたの歯の色を記録したり希望の白さを確認します。
さて、ここからがいよいよオフィスホワイトニングスタートです。
ホワイトニングの手順や使用する薬剤は施術者によっても違いますが、だいたいの流れは同じです。
1.歯面研磨清掃、歯石除去
まずは歯のクリーニング。
歯科医院専用の機械やペーストを使って、歯石や歯の表面についている汚れをキレイに落とします。
歯に汚れがついていることで、薬剤の効き目が半減してしまうのはもったいないですよね。
ここで歯の表面を磨いてもらうだけでも、ツルツルになってサッパリしますよ。
2.前準備でプロテクター(保護装置)を装着する
ホワイトニングに使用する薬剤は、強い刺激性があるので歯茎や唇や指に付着すると、ピリピリ痛むことがあります。
なので、薬剤が歯以外の部分に付着するのを防ぐために、
歯茎を専用の器具や保護剤で保護したり、顔にタオルを被せるなどして薬剤が皮膚や粘膜につくのを防ぎます。
3.ホワイトニング剤を歯に塗布する
歯の表面を機械できれいに磨いて、歯茎や皮膚を保護したあとは
ホワイトニングをする歯に直接、専用の筆でホワイトニング剤を塗ります。
ここで言うホワイトニング剤とは、約3.5~35%の過酸化水素水のこと。
ここまでくると、いよいよ本格的なホワイトニングの開始という雰囲気が出てきました!
ワクワクしますねー♪
4.光線を数分間照射する
ホワイトニング剤を塗布したまま、光を照射します。
このときの光の照射時間は、施術するクリニックの手順によっても異なることがあると思いますが、だいたい数分から数10分です。
5.3〜4を繰り返す
【ホワイトニング剤を塗って、光を照射する】
1回の来院で、この工程を1〜2回おこないます。
その日のホワイトニングの最後に白くなった歯の色を確認して、希望の白さどおりに白くなったのかを見ていきます。
1回のオフィスホワイトニングでは希望の白さにならなかったら、数回通うことをおすすめしますよ。
さらに、まだもう少し白くしたい場合や想像の色よりは白くなっていなかった場合には、遠慮せずに歯科医師や歯科衛生士に相談して見ましょう。
オフィスホワイトニングのメリットとデメリットについては、【オフィスホワイトニングのメリットとデメリット、徹底的に解説します!】にまとめていますので、あわせてご覧くださいね。
ホームホワイトニングとは?
歯科医院で専門家のもと、ホワイトニングを受けるオフィスホワイトニングとは違い、
ホームホワイトニングとは自宅であなた自身が行うホワイトニングのことを呼びます。
とは言っても、すべての工程をあなた自身に丸投げ!というわけではないのでご安心ください。
ホームホワイトニングは、歯科医師の指示と処方のもとで、患者さん自身が自宅でホワイトニングを行います。
早速、ホームホワイトニングの手順を見ていきましょう。
ホワイトニング施術前の口腔内写真
ホワイトニングを始める前の口腔内写真は、オフィスホワイトニングと同じでホームホワイトニング前にも撮影します。
患者さん自身が自宅でホワイトニングを行うホームホワイトニングは、
『うまくできているのかな?』
『本当に白くなっているのかな?』
と、仕上がりの白さも一層気になりますよね。
私が担当してきた患者さんの中には、ホームホワイトニングによって白くなっている歯を確認できたことで、
ホワイトニングへのモチベーションが一気にアップしている患者さんもいらっしゃいました。
ホームホワイトニングは自宅でホワイトニングをおこなうので、まずは自宅でホワイトニングができる準備から始まります。
1.カスタムトレーを制作するための歯型の型どり
ホームホワイトニングでは、あなた専用のトレーを使用してホワイトニング剤を歯に染み込ませます。
その際に使用するトレーは、あなたの歯にぴったり合ったものでなければ薬剤がうまく歯になじみません。そこで、あなたの歯専用のトレーを制作する型どりをします。
トレーが完成するまでの期間は、型どりをした翌日~5日以内には出来上がるでしょう。
歯医者によっても、トレー完成に必要な日数は違いますので、各クリニックで歯科医師や歯科衛生士に聞いて確認してみてください。
2.出来上がったトレーの適合をチェック
トレーが完成するころに、再度歯医者に来院します。
そのとき、あなたの歯にトレーがピッタリ合うかを歯科医師か歯科衛生士がチェックします。
3.ホームホワイトニングについての説明を受ける
注意事項や、ホームホワイトニングの方法をしっかり聞いてください。
疑問点は遠慮せずに何でも、相談しましょう!
説明が終了したらホワイトニングに必要な薬剤を処方してもらって、この日の処置は終わりです。
4.帰宅し、ホームホワイトニング開始
(引用:スーパーホワイトニング歯の美白)
ホームホワイトニングは、材料を処方してもらったその日のうちから開始することが出来ます。
あなたの都合の良いタイミングでOKです。
ホームホワイトニングを家でおこなう前には、あなたご自身で、しっかりと丁寧に歯磨きをしましょう。
歯の表面には汚れがなくキレイな状態であるほど、ホワイトニング剤がよく効きますよ。
5.ホワイトニング剤をトレーに盛る
歯をきれいに磨いたら、ホワイトニングの準備は完了です。
処方してもらったホワイトニング剤を、あなた専用のトレーの内側に盛ります。
ホワイトニング剤は先が細いシリンジタイプになっているので、トレーの中に盛るのは簡単です。
歯1本につき、だいたい米粒2~3粒分くらい盛ると十分です。
6.トレーを装着する
ホワイトニング剤を盛ったトレーを、あなたの歯に装着します。
装着に必要な時間は、毎日2~6時間は必要です。
”ホームホワイトニング”とは言いますが、2~6時間確保できるのであれば、あなたの都合の良いタイミングでいつどこでホワイトニングをおこなっても大丈夫。
要は2~6時間、しゃべらず飲まず食わずでトレーを装着できていれば問題ありません。
ホームホワイトニングを経験されている方の大半は、夜寝ているときにトレーを装着しているようですね。
私自身も、ホームホワイトニングは夜寝ている間にしていましたよ。
夜寝る前にしっかり歯を磨き、トレーを装着して就寝する。
寝ている間にホワイトニングされているので、手軽で簡単にホワイトニングすることができます。
7.トレーを外す
ホワイトニング終了の時間がきたら、トレーを外します。
清潔を保つために、使用後のトレーも歯ブラシで洗いましょう。(歯磨き粉は付けず水だけでOK)
4~7を2週間、毎日続ける
- 1.歯を丁寧に磨く
- 2.ホワイトニング剤をトレーに盛る
- 3.トレーを装着する
- 4.トレーを外して洗浄する
この工程を、あなた自身で2週間程度毎日繰り返します。
(2週間は目安です。クリニックによっては、1週間や3週間の場合もあります。)
その後、1度歯科医院へ行き、ホームホワイトニングがうまくできているのかどうかを確認してもらいましょう。
その時点での歯の白さによって、その後まだホワイトニングを続けるのか、いったんその白さで様子を見るのか、などの相談をしてくださいね。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違い 一覧
今回は、質問されることの多いオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いを解説しました。
さらに気になる違いは、下の表にまとめています。
オフィスホワイトニング | ホームホワイトニング | |
誰がする? | 歯科医師か歯科衛生士 | 患者さん |
どこでする? | 歯科医院 | 自宅(準備は歯科医院) |
何時間かかる? | 1回につき60〜90分 | 1回につき2〜6時間を1〜2週間 |
白さの持続は? | ○ | ◎ |
それぞれの工程に違いはありますが、どちらも歯が白くなるという点では同じです。
あなた自身に合った、ホワイトニング方法を試してみてくださいね。
また、施術を受けるクリニックによっても手順や説明が異なっていることもあると思います。
わからないことや不安なこと、疑問点があったらその都度、歯科医師や歯科衛生士にすぐに相談しましょう。
私でよければ、いつでもお問い合わせくださいね。
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