こんにちは!歯科衛生士のCHIKAです。
先日、こんな質問を患者さんからいただきました。
確かに、ホームホワイトニングとセルフホワイトニングって、なんとなくイメージが同じ雰囲気ですよね。
この記事では、ホームホワイトニングとセルフホワイトニングというよく似た名前に混乱しているあなたへ、CHIKAが詳しく解説していきます。
現在、実際にセルフホワイトニングをしているCHIKAからのリアルな感想も交えて、とっておきの情報も盛り込みますのでぜひチェックしてみてくださいね。
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングとは、歯科医師の指示と処方のもとで患者さん自身が自宅でするホワイトニングのことを言います。
ホームホワイトニングの特徴は、歯科医師の指示と処方のもとで行うというところがポイント。
ただ、自宅でするホワイトニングだからと言って、すべての工程をあなた自身に丸投げ!というわけではないのでご安心ください。
では早速、ホームホワイトニングの手順を見ていきましょう。
ホワイトニング施術前の口腔内写真
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士の管理のもと、行うオフィスホワイトニングやホームホワイトニングは、ホワイトニングする前の状態の歯の色を記録するために、口の中の写真を撮影します。
(この写真を、口腔内写真といいます)
患者さん自身が自宅でホワイトニングをするホームホワイトニングは、仕上がりの白さも一層気になることでしょう。
ホームホワイトニングによって白くなっている歯を確認できたら、患者さんのモチベーションアップにもつながりますね。
(※ 口腔内写真は、撮影しない方針の歯科医院もあります。)
ホームホワイトニングの手順
ホームホワイトニングは自宅でホワイトニングをおこなうので、まずは自宅でホワイトニングができるようにするための準備が必要です。
カスタムトレーを作るための歯型の型どり
ホームホワイトニングでは、下の写真のような、あなたの歯専用のトレーを使用してホワイトニング剤を歯に染み込ませます。
その際に使用するカスタムトレーは、あなたの歯にぴったり合ったものでなければ薬剤がうまく歯になじみません。そこで、あなたの歯専用のトレーを作る型どりをします。
トレーが完成するまでの期間は、型どりをした翌日~5日以内には出来上がります。
歯医者によっても、トレー完成に必要な日数は違いますので、各クリニックで歯科医師や歯科衛生士に聞いて確認してみてくださいね。
出来上がったトレーの適合をチェック
ホワイトニングのカスタムトレーが完成するころに、再度歯医者に来院します。
その際、あなたの歯にトレーがピッタリ合うかを歯科医師か歯科衛生士がチェックします。
カスタムトレーが合わなかったり、痛みがあった場合は遠慮せずに伝えてくださいね。
ホームホワイトニングについての説明を受ける
注意事項や、ホームホワイトニングの方法の説明があります。
疑問点は遠慮せずに何でも、相談しましょう。
説明が終了したら、ホワイトニングに必要な材料を処方してもらって、この日の処置は終わりです。
歯を丁寧に磨く
ホームホワイトニングは、材料を処方してもらったその日のうちから開始することが出来ます。
ホワイトニングするタイミングは、あなたの都合の良いタイミングでOK。
ホワイトニング前には、しっかりと丁寧に歯磨きをしましょう。
歯に汚れが付着したままで薬剤を塗布すると、薬剤は歯ではなく汚れに反応してしまいます。
汚れに反応した薬剤は、歯を白くする作用を持たなくなってしまう(ホワイトニング効果が激減する)ので、磨き残しが無いようにきれいに磨いてください。
ホワイトニング剤をトレーに盛る
歯をきれいに磨いたら、ホワイトニングの準備は完了です。
処方してもらったホワイトニング剤を、あなた専用のトレーに盛ります。
ホワイトニング剤は先が細いシリンジタイプになっているので、トレーの中に簡単に盛ることができます。
1歯につき、だいたい米粒2~3粒分くらい盛りましょう。
トレーを装着する
ホワイトニング剤を盛ったトレーを、あなたの歯に装着します。
ホームホワイトニングに必要な時間は、必ず毎日2~6時間は必要です。
”ホームホワイトニング”とは言いますが、ホワイトニングトレーを装着する時間を2~6時間確保できるのであれば、
あなたの都合の良いタイミングで、
いつどこでホワイトニングをおこなっても大丈夫です。
要は2~6時間、しゃべらず飲まず食わずでトレーを装着できていれば問題ありません。
2時間と6時間とでは、装着する時間が全然違うと思うけど、どうして2〜6時間なの?
装着する時間は、使う薬剤の濃度によって変わるからだよ。
それぞれの歯科医院が処方するホワイトニング剤によって、カスタムトレーを装着しておく時間が変わります。
各医院の説明に沿って、装着する時間を決めてくださいね。
ホームホワイトニングを経験されている方の大半は、夜寝ているときにトレーを装着しているようです。
寝ている間にホワイトニングされているので、手軽で簡単にホワイトニングすることができますよ。
私がホームホワイトニングするときも、夜寝ているときにトレーをつけているよ。
トレーを外す
ホワイトニング終了の時間がきたら、トレーを外します。
清潔を保つために、使用後のトレーも歯ブラシで洗ってくださいね。(※歯磨き粉は付けず水だけでOK)
4~7を2週間、毎日続ける
- 4歯を丁寧に磨く
- 5ホワイトニング剤をトレーに盛る
- 6トレーを装着する
- 7時間が来たらトレーを外す
4~7の工程を、あなた自身が数週間、毎日繰り返します。
その後、1度歯科医院へ行き、ホワイトニングがうまくできているのかどうかを確認してもらいましょう。
”数週間”というのも、この日数はそれぞれの歯科医医によって違います。
1回歯科医院を来院した時点での歯の白さによって、その後まだホワイトニングを続けるのか、いったんその白さで様子を見るのか、など話し合いをしてください。
ホームホワイトニングで使う薬剤
ホームホワイトニングで使う薬剤は歯医者で処方してもらいますが、
だいたいどこの歯医者も処方する薬剤は似たような種類のものです。
ホームホワイトニングで使うホワイトニング剤は、大半が約10%程度の過酸化尿素。
過酸化尿素は、オフィスホワイトニングの薬剤よりはマイルドなので歯が白くなるペースが遅いのですが、その分ゆっくり着実に白くなり、ホワイトニング効果の持続も長いです。
もちろん他のホワイトニング剤を使用している医院もありますので、ホワイトニング剤の種類が気になる方は医院で直接聞いてみましょう。
ホワイトエッセンスという全国展開しているホワイトニングサロンのホームホワイトニングは、ホワイトニング剤の濃度も自分で選ぶことが出来るので、歯科衛生士と相談して自分の好みの白さに仕上がりやすくなりますよ。
白さにコミットする歯科医院のホワイトニング【ホワイトエッセンス】
ホームホワイトニングの値段
ホームホワイトニングにかかる値段はピンからキリまでありますが、だいたいの歯科医院が、税抜き15,000円〜25,000円くらいが相場です。
歯医者で型どりして、専用マウスピースを作ってもらって、薬剤を処方してもらうまでで税抜き15,000円〜25,000円。
ちなみに、処方してくれる薬剤の量(本数)は、歯科医院によって違います。
薬剤の量や本数については、ホームホワイトニングを受けてみようと思う歯科医院で聞いてみましょう。
以上のようにホームホワイトニングは基本的には、歯科医院でいろいろと教えてもらったり薬剤を処方してもらいます。
ホワイトニングの専門家である歯科医師や歯科衛生士に教えてもらったり処方してもらったものを使って、家で自分でホワイトニングするという方法ですね。
ホームホワイトニングの効果
ホームホワイトニングは、比較的ホワイトニング効果が出るのが早いオフィスホワイトニングと比べても、効果を感じるまで白くなるには、時間がかかります。
具体的に言うと、
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士の処置によって行われるオフィスホワイトニングは、1回のホワイトニングで「あ、なんか白くなってきてる?」と感じることもできますが、
ホームホワイトニングで同じように効果を感じるくらいまで白くなるには、最低でも1週間はかかります。
じゃあ、すぐにホワイトニング効果を期待したい場合は、ホームホワイトニングはおすすめできないってことだね。
その通り!でも、実はホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも効果の持続期間が長いんだよ。
ホームホワイトニングは、効果を感じることができるまでに時間がかかりますが、その分しっかりと確実に歯の色を漂白してくれるので、白さの効果は長続きします。
時間はかかっても、確実にしっかり歯を白くしたい、白さを長続きさせたい、と言う方にはホームホワイトニングがおすすめです。
ホームホワイトニングとよく似た名前の”セルフホワイトニング”は、ホームホワイトニングとどう違うの?
それじゃあ次からは、セルフホワイトニングについて解説していくね!
セルフホワイトニングとは
セルフホワイトニングとは、歯科医師や歯科衛生士がまったく関与せずに行うホワイトニングです。
完全に自宅でおこなうセルフホワイトニングもあれば、美容院でおこなうセルフホワイトニングもあるんです。
実際にうちの夫が、美容院でセルフホワイトニングをしてきた体験談はこちらをどうぞ!
セルフホワイトニングの種類
美容院でおこなうセルフホワイトニングの手順は、実際に私が体験してきたレビューを読んでみてくださいね。
家でおこなうセルフホワイトニングは、2種類あります。
歯磨き粉によるセルフホワイトニング
自宅で、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用して毎日の歯のケアをすることも、セルフホワイトニングの方法のひとつです。
歯科衛生士の私がおすすめするホワイトニング歯磨き粉はこの2種類。
この2種類の歯磨き粉は、市販では販売していないお店がほとんどなので、私はいつもネットで注文するか、勤務している歯科医院の物販営業さんにお願いして仕入れてもらっています。
Amazonか楽天で購入すると簡単に購入できるよ。
ホワイトニングキットによるセルフホワイトニング
自宅で簡単にホワイトニングができるセルフホワイトニングキットがありますが、私はビースマイル【ホワイトニングスタートキット】を使っています。
(※2021年現在、ビースマイルホワイトニングスターターキットは販売していません)
セルフホワイトニングキットを使ってみての詳しい感想や使い方のコツなどは、【ビースマイルの効果は?】美白効果を高める使い方のコツ・裏技を教えちゃいます!【画像あり】の記事をご覧ください。
セルフホワイトニングキットは、2~3日に1回夜寝る前に10分間、LEDライトを照射するだけ。
セルフホワイトニングキットのおすすめと、購入方法や金額はセルフホワイトニングキットのおすすめは?話題のセルフホワイトニング4選の口コミと実際のレビューまとめ。の記事で解説しています。
セルフホワイトニングキットで使う薬剤
ビースマイルのようなセルフホワイトニングキットで使用する薬剤は、ホームホワイトニングで使う薬剤よりもマイルド。
歯科医師の免許がなくても使用できる薬剤なので、誰でも簡単に扱うことが出来ます。
セルフホワイトニングで使用する薬剤は、酸化チタンというもの。
酸化チタンと言う物質にLEDライトを当てることによって、歯の表面に付いている着色が浮き上がり、茶色く黄ばんだ歯の表面がキレイになりますよ。
セルフホワイトニングの値段
さて、セルフホワイトニングの気になるお値段ですが、その商品によるので確実にこの値段という金額がないのが実際のところ。
ちなみに美容院で施術を受けるセルフホワイトニングであれば、安ければ1回につき2000円台~4000円台程度のようです。(※初回限定など条件あり)
歯磨き粉ならば高くても2000円くらいまで。
家でセルフホワイトニングをする場合は、ホワイトニングキットですと5000円~1万円くらいですね。もちろん、購入するものによっても値段や効果が違います。
ぜひ、自分に合ったセルフホワイトニングキットを見つけてみてくださいね。
セルフホワイトニングキットの効果
現在私は、セルフホワイトニングキットを2~3日に1回くらい使いますが、使い方は簡単ですし歯の表面につく着色がつきにくくなってきました。
歯の色が漂白されて真っ白にはなりませんが、黄ばみが少なくなる感じ。
ただ、ホームホワイトニングにしてもセルフホワイトニングにしても、白くなる速度は徐々になので、すぐに歯を白くしたい方はオフィスホワイトニングをおすすめします。
ホームホワイトニングとセルフホワイトニングの違い まとめ
ホームホワイトニング | 比較項目 | セルフホワイトニング |
---|---|---|
過酸化尿素 | 薬剤の主成分 | 酸化チタン |
無し | 光源 | 可視光線(LED)使用。熱はない |
2週間ほどかけて確実に白くなる | 効果 | 歯磨きでは落ちないステイン着色をクリーニングする |
薬剤がしみることがある | 人体への影響 | 人体に影響はない |
薬剤がしみることがある | 歯の痛み | 痛みは無い |
歯の漂白 | 作用 | 黄ばみを浮き上がらせて除去する |
約1.5〜2万円 | 料金(1回) | ホワイトニングキット約1万円以内 |
あり | 食事制限 | なし |
不可 | 虫歯/人工歯の可否 | 可能 |
今回は、ホームホワイトニングとセルフホワイトニングの違いについて解説しました。
ホワイトニングは、ご自身のライフスタイルに合ったものを選択しなければ長続きしません。
ホワイトニングや、歯の黄ばみ、色に関してもし気になることがあればいつでもご相談に乗りますので、お問い合わせからご連絡くださいね。
あなたが白い歯を手に入れて、自分の歯に自信を持てるようにお手伝いすることができれば、嬉しく思います。
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